AviUtlで編集、TMPGEncでMPEG2出力(2003/12/09更新)



  まずは、AviUtlが持っている弱点を知っておく必要があります。

  1、音量調節をAviUtl側で設定しても、VFAPIで処理できない。音量調節はTMPGEnc側でする。
  2、AviUtlのプラグインの中には、VFAPIに対応していないものがある。
  3、AviUtlのフィルタの中には、フィールド情報を壊すものがある。そのフィルタを使わないようにする。
  この3点を知っておきましょう。トラブルを回避するきっかけになると思います。



  今回は、キャプチャしたMPEG2をカット編集だけでなく、再エンコードしてDVD-Video用のMPEG2にします。
  DVD-Videoを作る上での注意点は、
  1、インターレース形式であるので、フィールドを保つ。フィールドオーダーとフィルタリングに注意。
  2、映像と音声を足した最大ビットレートは10.8Mbps程度にする。
  3、720×480、704×480のピクセルサイズにする。
  4、29.97fpsを保つ。音声同期を保つ。
  だと思います。この条件はほとんどTMPGEncで満たせますが、今回はAviUtlで編集します。



  まずは、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inの設定をします。
  設定方法はジャンパーズホームページ「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-Inの使い方」を参考にしてください。
  フィールドオーダーを保つ、色空間を伸張、アスペクト比無視、glファイルを利用する、これら4項目がわかれば使いこなせるでしょう。

  次に、MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In経由により、キャプチャしたMPEG2ファイルを読み込みます。
  読み込むときに注意したいのは「読み込みプラグインの順序」です。1度AviUtlを起動して確認します。
  
  上図のように、「MPEG-2 VIDEO VFAPI Plug-In」が、「DirectShow File Reader」より上に来るようにします。
  これで、DVDソフトのフィルタを使わずにMPEG2をAviUtlに読み込ませる事ができます。
  設定ができたら、AviUtlでMPEG2ファイルを読み込みましょう。



  AviUtlに読み込ませたら、glファイルを作るようにしている場合は時間がかかりますので待ちましょう。
  

  画像が出たら、カット編集やフィルタリングをします。
  今回は、インターレース解除をしないで、そのままTMPGEncにフィールド情報を残したままにするので、
  フィールドオーダーの正しいほうにチェック、フレームレート変更は無し、インターレース解除無しに設定します。
  
  インターレース解除=フィールドを壊しプログレッシブな映像をフィールドから構築する
  と覚えておいてください。フィールドエンコードにとって、インターレース解除は失策です。


  AviUtlのフィルタですが、フィールド情報を壊すものが多く含まれています。
  詳しくは、ジャンパーズホームページにあるmopuさん作「トップ・ボトムフィールド表示プラグイン」を使って、
  上下のフィールドに映像が干渉していないかどうかチェックしながら設定します。(干渉していたら使ってはいけない)
  また、「フィールド分離フィルタ」を使ってフィールド毎にフィルタを使えば、ある程度自由にフィルタを使えます。
  カット編集は自由に行ってください。

  カット編集などが終わったら、プロジェクトファイルへ出力します。
  



  次に、プロジェクトファイルをTMPGEncで読み込みます。
  

  読み込めば、後は普通の動画を読み込んだ時と同じように、DVD-Videoの設定をするだけです。



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