オーサリングを理解する（2004/02/02更新）


　　オーサリングを理解すれば、キャプチャを効率的にできてMPEG2エンコードを円滑に行えます。
　　注意！：ジャンパーはDVD-Video初心者です。他のHPのほうが情報量が多いです。
　　オーサリングの概念を紹介しているだけで、今はテクニック等はほとんどありません。


　　オーサリングとは「DVD-Video」のタイトルやvobシステムを構築することです。
　　PCデータのMPEG2ファイルをDVD-Video形式に変換する作業であると思ってください。
　　普通にDVD-RなどにMPEG2をライティングしても、データDVDができて家庭用DVDデッキでは再生できません。
　　家庭用DVDデッキで再生できる形式にするために、オーサリングが必要というわけです。

　　オーサリング作業のイメージは、上図のような仕組みであると理解してください。
　　難しいことはほとんどありませんので、DVD-Video規格のMPEG2を保存するなら、
　　データDVDではなくDVD-Videoとして保存すると便利です（＾＾）


　　DVD-Videoの映像や音声の規格について

　　映像について

　　オーサリングソフトを使う前に、オーサリングソフトに読み込ませるMPEG2を用意します。

　　その用意する、DVD-Vidoe規格のMPEG2のステータスは
　　720×480、704×480、352×480ピクセルサイズのどれかに統一したもの
　　29.97fps（NTSC）、フィールドトップファースト
　　シーケンスヘッダが1GOP毎にあるもの
　　GOP構造1GOPあたりピクチャ数が18以内
　　アスペクト比4：3、（スクイーズ利用なら16：9）
　　最大ビットレート9.8Mbps以下、最小2Mbps以上（ただし最大と最小は無視できるソフトもあります）
　　である必要があります。

　　ただし、オーサリングソフトの性能によって、制限は変わります。
　　制限のゆるいソフトでは、最大ビットレート9.8Mbpsの動画でもオーサリングできますし、
　　2000kbpsでDVD-R1枚に8時間近く収録可能なオーサリングソフトもあります。

　　せっかくDVD-Video用に作ったMPEG2を、上記のステータスから外れていると
　　オーサリングソフトが読み込んでくれなかったり、丁寧にオーサリングソフトの種類によっては、
　　「再エンコード（さらなる画質劣化）」をして無理やりDVD-Video形式に変換してしまいます。
　　ですから、DVD-Video用のMPEG2に必要な規格を守ったキャプチャとエンコードを心がけてください。
　　また、AVIはMPEG2ではないので、必ず再エンコードが必要です。

　　結論1：MPEG2のキャプチャやエンコードからDVD-Videoを意識して動画を作成すれば、
　　データを劣化させること無くDVD-Videoにできます。
　　ただし、オーサリングソフトの性能により変化します。


　　音声について

　　DVD-Videoを作る場合に用意する、音声のステータスは
　　音声　48000Hz　モノラルまたはステレオのもの
　　主音声はLPCM（WAVE）またはAC-3
　　オプションでMP2
　　である必要があります。

　　多くのオーサリングソフトではMP2を主音声にできません。
　　また、MP2を使おうとするとLPCM+MP2となり、無駄に容量が増えます。

　　また、音声がMP2だけのものをTMPGEnc DVD Authorで作っても、古い家庭用のDVDデッキでは、
　　音声が出ない場合があるので、音声の容量を抑える場合はAC-3を使うようにしてください。
　　AC-3は「ドルビーデジタルサウンド」というものです。
　　AC-3を使うには、「間接的にライセンス契約」が必要であり、使えないオーサリングソフトもあります。
　　また、AC-3はドルビー社と「直接ライセンス契約」しないと商用の場合や、配布することは出来ません。
　　高音質にして容量を考えない場合はLPCM、長時間のDVDを作る場合などはAC-3を使いましょう。
　　AC-3はLPCMを非可逆圧縮したものなので、LPCMと比べると音質は劣ります。

　　結論2：AC-3のついたオーサリングソフトを選んでください。
　　PCだけで再生するなら、MP2音声フォーマットでも十分な音質と互換性はあります。
　　また、音声は「48000kHz」のものを用意する必要がありますので、キャプチャの地点からご注意下さい。


　　オーサリングソフトの機能には、タイトル画面を作ったりチャプターを打つ機能があります。
　　DVDのチャプターを上手に打てば、好きな場所から再生できたりします。
　　また、タイトル画面を綺麗に作れば、市販のDVDのようなインデックスを作る事もできます。

　　実際は、この作業を「オーサリング」といいます（汗
　　vobを作る事がオーサリングではないので、用語を使う場合は注意が必要です。

　　ジャンパーズホームページでは「vob化」のことを、オーサリングと呼ばせていただきます。


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