各種AVIcodecの特徴 (2006/08/12更新)



   圧縮技術の話は抜きです。私も感覚的にしか知らないのです。

   未圧縮(24ビット)
  これは、ただ単に24ビットカラーのbitmapを30コマや15コマでつなげただけのAVIです。
  フルカラーRGBであるので、元がRGBなら全く劣化しません。しかし、圧縮されていない分、30秒程度で1Gを軽く超えます。
  HDD容量が少ない場合は全く使えないものですので、出来る限り使わないほうが良いです。

   Huffyuv
  かなり高性能なコーデックです。YUY2というYUV系カラーフォーマットなので、RGB相当に変換する時に
  わずかに劣化しますが、人間の目にわからない程度です。1分30秒程度で1Gなので、編集用に書き出す場合も、
  キャプチャする時もロスが少ない編集が可能です。ただし、長時間(1時間以上)キャプチャするには、
  まだまだ圧縮率が足りません。常用している人は高画質マニアと言えるでしょう。

   MJPEG
  種類はたくさんありますが、キャプチャする時に最高に便利なコーデックです。
  圧縮率、画質共々使いやすいのですが、購入にはお金がかかり、圧縮率を高くすると、
  JPEG独特のモスキートノイズが出てしまいます。AVIキャプチャするなら必ず持っておきたい1品です。
  編集時に書き出す時にも使えるコーデックです。YUY2モードもありノーマルDVcodecより高画質にできます。

   DV
  DV機器と連携を保つために存在するコーデックです。
  DVカメラや、DVデッキのテープに保存されているデータは、DVcodecと同じようなものです。MJPEGの1種です。
  YUV4:1:1形式の民生用のもの、YUV4:2:2のプロ仕様のもの2種類があります。
  PCで再生やエンコードする時、DVcodecの性能により映像品質が変わります。
  インターレース対応で、ボトムファーストといった特徴を持った、ビデオカメラ用コーデックです。

   Cinepack
  通称「死ねパック」と言われる、互換性に優れたコーデックです。通称からもわかるように評価が低いです。
  セガサターンなどのムービーに使われたり、公共の場所で配布するムービーはこの形式が多いです。
  10年前以上の遺物なので、間違えても使わないように。

   Indeo系
  エロゲー(18禁ゲーム)などで良く使われています。圧縮率も良く再生も比較的軽いので使われますが、
  キャプチャには使えません。あと秒間15コマの場合に多用されていて、30コマにすると再生が重たくなります。
  機能的には良いので、どうしても使いたかったら使いましょう。このコーデックはIntelの製品です。

   MS-MPEG4
  あまりにも性能がよい為、海賊版まで現れた伝説のコーデックです。DivX3.xx、angelpotionなどが海賊版です。
  これらは、裏で互換性があります。(ヘッダ書き換えのみで再生できる)
  高圧縮でエンコードも早く、それなりの画質が得られる為、ネットで映像を配信する時に便利です。
  しかし、ベリベリノイズなど、致命的な弱点バージョン3917と3920では画質に大きな差が出た事、
  公にはV3を消してしまったなど問題がたくさんあります。あと、リアルタイムキャプチャ時に選ぶと、
  ビットレートが極端に下がりますしインターレースに対応していません。7年以上経った今では過去の遺物です。

   DivX4〜5.xx
  本家DivXのコーデックです。性能がよく、圧縮も効きます。
  さらに、一部のDVDデッキではDivX+MP3ファイルを再生する事ができます。動画を最大限に楽しめて、非常に便利です。
  弱点は暗い画像でノイズが発生する程度で、容量比に対する画質はとてもよいと思います。
  現在主流になっている圧縮形式です。ただし、有料だったり無料版だと機能制限があります。

   XviD1.xx
  OpenDivXの亜流でありながらも、本家のDivXをしのぐ性能があります。
  DivXの無料版だと思ってもらってもかまいません。DivXの画質と同じと思ってもかまいません。
  ただし、設定方法が難しくソースにより設定を変えたり、カスタマイズが必須となります。
  DivXとの互換性があり、一部では絶大な人気を誇っています。

   DivX6.xx (New)
  本家DivXの最新コーデックです。エンコード時間のバランスなどをとり、画質も向上させています。
  有料版と無料版がありますが、実用レベルなのは有料版のみです。
  DivX5.xx以上の画質を得たい場合はこれを使うと良いでしょう。しかし、H.264の影になりつつあります。

   MS-WMV9 VCM
  WindowsMediaVideo9のAVI用コーデックです。評価の高いコーデックで圧縮率に対する画質は最高であるといえます。
  再生できない環境があったり、エンコードに時間がかかるなど弱点はありますが、最も優れてると個人的には思います。
  マイクロソフトのホームページで簡単にダウンロードが可能です(無料)。
  インターレースにも対応していて便利です。

   VP6
  高圧縮の性能と2-passアルゴリズムが優れているコーデックです。
  AVIのコーデックではトップクラスです。2-passエンコードするなら、最も良い画質だと思います。
  ただし、配布用の動画に使うようなものではなく、コーデック普及率や家庭用デッキとの相性は悪いと思います。

   H.264 (NEW)
  次世代映像コーデックです。ワンセグデジタル放送に利用されるほどの性能です。
  圧縮率と画質のバランスは最高ですが、エンコード時間はMPEG2の数十倍だったり、
  2006年地点の最新のPCですらコマ落ちする可能性があるほどデコードが重いといった弱点があります。
  Windows用AVIではx.264コーデックを使います。MacではQuickTimeで使用できます。

   他のコーデック
  フルカラーPNGストリームコーデック、ゲーム機系のコーデック、色々ありますが、あまり試していません。
  AVIのコーデックはたくさんあるので、探してみると面白いかもしれません。

  2006年現在、主に利用されているAVIコーデックは
  DivX5.xx、DivX6.xx、XviD1.xx、WMV9VCM、x.264になります。



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