時間軸ノイズについて(2006/08/12更新)



  動画をエンコードする上で「時間軸ノイズ」がたくさん存在すると「ファイルサイズが縮まない」ということが発生します。
  この場合、「時間軸ノイズ除去フィルタ」を使い時間軸ノイズを軽減するとファイルサイズを縮ませることができます。
  ただし、時間軸ノイズ除去フィルタの設定を強くしすぎると、動きの悪いもっちりとした「残像」の多い動画になるのでご注意下さい。

  この時間軸ノイズは人間の目に見えなくても、しっかりソフトウェアやコーデックは「映像」として認識します。
  時間軸ノイズを極限まで減らすとMPEG4などVBRの動画はノイズの動きを記録しない分、ファイルサイズが小さくなります。
  つまり「時間軸ノイズがなくて綺麗」と「ファイルサイズが小さくなる」は両立します。
  逆に、Bt8x8系キャプチャボードのように、時間軸ノイズをたくさん含んでしてしまうと「ノイジーで汚い」のに、
  「ファイルのサイズが大きい」といった最悪の組み合わせが生まれます。

  このノイズの存在を目で確認したい場合には、AviUtlに「ノイズ表示フィルタ」を導入します。
  きっと今までは見えていないノイズが、波のように見えてくることでしょう。

  参考「ノイズ表示フィルタ」 DL先「将のページ」

  残念ながら「時間軸ノイズ除去フィルタ」は、「ノイズ」を「ノイズ」として認識し、除去するわけではありません。
  ノイズがどの強さで発生しているのかを、設定によりフィルタアルゴリズムに教える必要があります。
  ノイズの発生強度は「しきい値(閾値)」で設定しフィルタアルゴリズムに適応させます。
  ノイズ表示フィルタを参考にしながら、ノイズのみが消える「しきい値」を決定してみてください。



  追記:時間軸ノイズ除去フィルタには弱点が存在します。
  ・小さな木の葉の揺れ、水面の小さな揺れなど小さい動きが潰れてしまいます。
  ・強くかけすぎると、残像が出ます。また、フィールド圧縮に悪影響を与え、デインターレースを誤作動させます。
  ・時間軸ノイズ除去フィルタは必要な映像とノイズを見分けているわけではないので、実映像も変化させてしまいます。
  こういった弱点を知った上で、適切な設定をすることが高画質かつ低容量の動画作成のポイントとなります。



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