動画系業界用語「あ行」




 RGB <Red Green Blue> [読み:アールジービー]

 意味:コンピュータのグラフィックカードより、PCディスプレイに送る信号の名称。
 アナログRGBとディジタルRGBがある。約1600万色(2の24乗=16777216)の階調を表現できる。



 Adobe premiere [読み:アドビ プレミア]

 意味:アドビ社の動画編集ソフト。多くのプラグインがあり、DVやMPEG2キャプチャ機能も備えている。
 非常に高価なので多くのフィルタ機能がある。カット編集程度であればAviUtlのほうが機能が高いので、
 TVキャプチャをしている人には無縁である。



 アンチエイリアシング <Anti-Aliasing>

 意味:PCディスプレイ上の線はドット単位で表される為、そのまま拡大や縮小をすると
 エッジ部にエイリアシング(Aliasing)やジャギー(jaggy)が出てしまう。
 それを回避する方法である。スムージングと同義語である。



 アナログキャプチャーキット <Analog Capture Kit>

 意味:DVRaptorのS端子を利用し、アナログキャプチャをする為のツール。元々、DVRaptorのS端子はDVキャプチャの
 オーバーレイ機能の為にあるが、S端子単体でキャプチャができるので、DVRaptorはある意味万能である。
 掲示板などでは省略され、「DVRAPTOR+A-kit」と表記される。



 アナログキャプチャ <Analog Capture>

 意味:地上波やVHSなどの電気信号を、キャプチャボードチップのA/D変換によりディジタルデータとしてPCにとりこむ事。
 同時に音声もサウンドカード等でA/D変換されPCのデータにするのが普通。
 DVキャプチャ、D-VHSキャプチャ、DVDコピーキャプチャはバイナリデータ送信なのでアナログキャプチャではない。




 石 <Analog to Digital Converter Chip>

 意味:キャプチャカードのA/D変換をつかさどる、チップの事。Bt8x8、PhilipsSAA7114H、CX23880などが有名である。
 このチップに画質が大きく左右されるので、キャプチャボードを買う時の一つの指標となる。



 色潰れ

 意味:色を濃くするなどして、グラデーションなどを潰してしまう事。ヒストグラムで確認するより、
 人間の目で確認する事が重要である。両端にRGBのヒストグラムが寄る、又はRGBが極端に偏るによって起こるので、
 バランス良く色調補正する必要がある。



 インターレース <Interlace>

 意味:走査法の名前。偶数番の走査線を処理し次に奇数番の走査線を処理する。
 画面のちらつきを少なくする効果がある。トップフィールドとボトムフィールドといった内部構造を持つ。



 インターレース縞 <Interlace Line>

 意味:PCの描画方法は、1度に走査線を表示する為インターレースの動画を表示すると動きの激しいシーンで走査線の縞が見える。
 これをインターレース縞という。MPEG2では再生時にソフトウェアでこの縞を取り除く機能があるが、
 AVIやMPEG1の場合などフィールド機能がないので、エンコードする時に除去する必要がある。




 WAVEファイル <WAVE file> [読み:ウェーブファイル]

 意味:Windows等の音声ファイル。
 PCM(Pules Code Modulation)音源と同じ形式でもある。サンプリング周波数にもよるが、音質は良好である。
 キャプチャに用いるWAVEのサンプリング周波数は、44100Hz又は48000Hzを用いるのが一般である。
 LPCM(Liner Pules Code Modulation)もWAVEファイルと同意である。




 AVI <Audio Visual Interleaved> [読み:エーブイアイ]

 意味:マイクロソフト社が開発したディジタル動画フォーマット。音声と動画を同期させる関係上ファイルサイズは2GBまでとなっている。
 これを拡張し、2GB以上扱えるようにしたものを参照型AVIといい、AVI2形式と呼ぶ。
 また、2GB以上の動画を扱えるように、マイクロソフト社はWMV(Windows Media Video)を開発した。
 AVIにはコーデック(codec)という圧縮・伸張プログラムが用いられており、これを用いて再生と、動画フォーマット変換をする事ができる。



 AviUtl <俗英訳:AVI Utility> [読み:エーブイアイユーティーエル]

 意味:高性能AVI編集ソフト。フリーソフトにもかかわらず世界トップ水準の編集ができる、世に言う「動画三種の神器」の1つ。
 AviUtlプラグインを用いる事によって、機能を拡張できる。



 AviUtlプラグイン <AviUtl Plug-in> [読み:〜プラグイン]

 意味:AviUtlの機能を拡張するソフト。拡張子auf又はauoのファイルがある。
 使用するためには、AviUtl.exeのあるフォルダ(ディレクトリ)に、プラグインのファイルを置けば良い。



 ATAカード <ATA Card> [読み:エーティーエーカード]

 意味:PCIスロットに差す、ATA接続が可能なカード。動画をキャプチャしたり、編集したり保管する為には、
 大容量のHDDが必要となる為、動画界ではメジャーなカード。
 プライマリマスタとプライマリスレーブは同時にアクセスできない為、
 PCIスロットを1つ使用してATAカード接続のHDDを増設する事によって、
 より安全に低圧縮AVIキャプチャする事ができるようになる。なおRAIDカードはこのATAカードの機能も併せ持つ。



 S端子 <Separate Video Connector> [読み:エスたんし]

 意味:正式名称は「Sビデオ端子」。Y/C分離したビデオ信号を、入出力する端子。



 Sビデオ信号 <Separate Video Signal> [読み:エスビデオしんごう]

 意味:Y/C信号に分離して、送信する信号方式のこと。コンポジット信号に比べて、元の画質に近い信号である。



 NR <Noise Reduction> [読み:エヌアール]

 意味:ノイズリダクション。ノイズ除去またはノイズ軽減の事。
 動画をキャプチャする際、必ずノイズがあるため、TMPGEncやAviUtlにNR機能が付いている。
 使い方によっては、ノイズの少ないディジタル動画を作成する事ができる。
 しかし、使い方を誤ると、動きが悪くなる、細い線が消えるなどの、好ましくないディジタル動画になるので注意して使用する。



 NTSC <National Television System Committee> [読み:エヌティーエスシー]

 意味:日本やアメリカで採用している地上波アナログカラーテレビ信号方式。
 走査線525本、毎秒29.97フレーム描画する形式。(フィールドは59.94フレーム)
 この信号をA/D変換してキャプチャするので、NTSC信号をキャプチャする時に選択する必要がある。



 NTFS [読み:エヌティーエフエス]

 意味:WindowsNT系のOSファイルシステム。Windows9x系のOSではFAT32というファイルシステムの為、
 どうしても1ファイル4GBまでしかできない。よって、NTFSを利用すれば長時間で低圧縮の動画作成する必要がある。
 なお、FAT32系のファイルシステムと互換性が無く、Windows98系ではNTFSフォーマット領域を扱えない。



 fps <Frame Per Second> [読み:エフピーエス]

 意味:1秒間のコマ数。普通は29.97fpsである。携帯電話動画は15fpsが多く、DVDは29.97fps、アニメは23.976fpsである。
 fpsを減らす事で、動画枚数が減り1枚当たりの画像のビットレートを多く割り振る事ができる。
 30→15コマに減らすと1フレーム当りのビットレートは倍。ただし、動画枚数が減ると動きが悪くなるので覚悟が必要。



 MP3 <MPEG-1 Audio Layer3> [読み:エムピースリー]

 意味:MPEGオーディオの圧縮形式。高圧縮のため、非常にファイルサイズを小さくできる。
 広く使われているが、MPEG1のオーディオに用いる場合、DirectX8以降をインストールする必要がある。
 動画よりも音楽ファイルとして、市民権を得た音声形式でも有名。
 MPEG4の動画の音声部として好んで用いられる。WAVEファイルの一種でもある。



 MP2 <MPEG-1 Audio Layer2> [読み:エムピーツー]

 意味:MPEGオーディオの圧縮形式。
 やや高圧縮のため、ファイルサイズを小さくできる。MPEG1やMPEG2のオーディオに広く用いられている。
 mpaファイルとして存在している場合が多い。WAVEファイルの一種でもある。



 MPEG2 <Motion Picture Expert Group 2> [読み:エムペグツー]

 意味:話題の動画形式。高画質、高圧縮の動画を実現している。
 DVD-Videoの動画部分ははMPEG2形式である。ハイビジョン規格などのMPEG3を吸収して、現在主流の圧縮形式である。
 想定ビットレートは3Mbps〜28Mbps程度である。インターレースに対応しているので、TVと相性が良い。
 VFO、VOBファイルにしてDVD-Video化、それをDVD-RメディアやDVD-RAMに焼くことで、
 家庭用DVDデッキを使い、TVなどで動画を楽しむ事もできる。



 MPEG4 <Motion Picture Expert Group 4> [読み:エムペグフォー]

 意味:ストリーミング動画再生の為に生まれた動画形式。
 残念ながら本流の規格はあまり見る事がない。MS-MPEG4、海賊版DivX、Xvidなど、機能を拡張したものが流通している。
 全てAVI形式のcodecとして存在しているので、それぞれのcodecをインストールする事で、再生や編集をする事ができる。



 MPEG1 <Motion Picture Expert Group 1> [読み:エムペグワン]

 意味:今最も汎用性がある、動画ファイル形式。
 Video-CDやゲームにも使われている。PCの機種など選ばずにプレーヤーがあるだけで見られるので、
 配布用に多く用いられる。MPEG1の動画のオーディオ(mpa)ファイルには、MP2を用いるのが一般的である。
 なお、想定ビットレートは1Mbps〜2Mbpsとされている。



 エンコード <Encode>

 意味:信号をデジタル信号(バイナリ)に変換する事。
 キャプチャ自体エンコードである。デジタルでも、違う動画形式(例:MPEG1→MPEG4)などもエンコードという。
 動画形式変換という意味で、動画系関連用語として用いる。
 デジタル動画→デジタル動画の場合で、ファイル自体を効率的に変換する場合はトランスコードという。



 オーサリングソフト <Authoring Software>

 意味:Video-CDやDVD-Videoなどで、タイトルやインデックスを作る為のソフト。
 このソフトがないと、DVD-Videoを作れない。メーカー品のDVD-Rドライブなどに付いてくるので、購入する機会は少ない。



 オーバークロック <Over Clock>

 意味:PCのCPUやメモリ、PCIバスのクロック数の規定値を
 超えてクロックさせる事。キャプチャデバイスがあるPCはオーバークロックさせていない。
 なぜなら、オーバークロックさせた状態でキャプチャすると、音ズレ、コマ落ち、その他デバイスの不具合が出るの事が多いので、
 絶対にしてはいけない。エンコードのみならば、オーバークロックさせると時間を短縮できる。



 オーバーレイ表示 <Screen Overlay>

 意味:パソコン画面の一部に、アナログ信号を表示させる事。PCでは扱い難い動きの激しい動画を、この表示方法にする事により、
 滑らかにPCディスプレイで表示する事ができる。グラフィックカードの性能で、オーバーレイ表示性能は変化する。



 音ズレ

 意味:動画ファイルの映像と音の同期が満たされていない事。原因は多数ある。
 ・ビデオカード、CPU、サウンドカードのパワー不足。
 ・DirectXの不具合。
 ・MP3コーデック(IIS44.1kHz、22.05kHzや、午後のこ〜だ48kHz)の選択。
 ・映像と音を同期させずにキャプチャ。
 ・DVD2AVIのプロジェクトファイル生成時の「DELAY」を利用しない等。動画を作る上では最も恐れるべき不具合である。
 必ず改善するようにしたい。



 音声 <Sound>

 意味:動画の音の部分。動画は画質が良いだけでは物足りないはずである。
 キャプチャする時はPCMでキャプチャするのが一般的である。MPEG2やMPEG1の時は、mpaでキャプチャするのが一般的である。
 最終的にはMP3やMP2など容量が軽いもので保存する。多重化もできる。



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