動画系業界用語「さ行」




 彩度 <Chroma> 

 意味:色の鮮やかさ。低いと白黒のようになる。高すぎると色が滲(にじ)む。
 画像処理ソフトには、彩度を調整する機能がある。



 参照AVIキャプチャ 

 意味:AVIの2ギガバイトの壁を超える為に作られたAVIキャプチャ方法。
 プロジェクトファイルを生成して、分割したAVIファイルを読み込む。



 残像

 意味:テレシネ信号がおかしくなると生じる分身映像。フレームが重なって見えるので場合によっては見苦しい。
 フィールドオーダーを間違えると必ず発生する。フィールド分離ができない場合起こる。




 GRT <Ghost-Noise Riduction Tuner> [読み:ジーアールティー]

 意味:地上波には、山やビルディングに反射した電波が含まれる。
 そのために、人物や文字が分身した画像が出来る事がある。これを「ゴースト」と呼ぶ。
 ゴーストの電波部分を取り除く事の出来るチューナーをGRTという。
 一般にGRT機能は高価で、この機能がついたビデオデッキは普通の倍の値段となる。
 デジタル放送だと、この機能はなくても良い。



 CMカット <Commercial Cutting>

 意味:番組を録画して避けられないCMをカットする事。
 スポンサーには残念な事だが、動画の容量を減らす為、CM部分をカット編集する事が望ましい。
 カットした後、結合編集を手軽にする事もできるのがデジタルの強みだろう。



 GOP構造 <Group Of Picture 構造> [読み:ジーオーピーこうぞう]

 意味:MPEGの動画の1単位(1ユニット)構造。
 Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャで構成されている。IピクチャはこのGOPの先頭のピクチャとなる。
 GOP単位では分割や結合はできるのだが、フレーム単位で編集する場合、隣接するGOPの再圧縮が必要となる。
 また、編集時に音声の再圧縮も必要となる事が多い。編集の際、大きな壁となる。



 シーンチェンジ <Seen Change>

 意味:カメラワークが切り替わるフレームの事。
 画面が一瞬にして切り替わる為、多くの画像情報が必要となる。シーンチェンジの代表的な例は、番組本編からCMへ入る時である。
 同様にCMとCMの間でもシーンチェンジが起こる。



 時間軸ノイズ

 意味:フレーム間で起こるランダムノイズの事。
 画面がチラチラしたり、近似色内が揺れ動くノイズ。
 このノイズがない画像は、非常に落ち着きがある。また、このノイズの動きにビットレートが消費されるので、
 サイズが小さく綺麗な動画を作る為には、このノイズを除去する必要がある。
 AVIUtlやそのプラグイン、TMPGEncなどのエンコーダーに装備されているが、
 強くNRしてしまうと、微妙な動きもノイズとして処理されて動きがつぶれてしまうので注意。


 色相 <Hue>

 意味:色合いのバランス。
 キャプチャカードによって全て色相が違う。ずれていると、赤っぽくなったり青っぽくなったりする。



 ジャギー <Jaggy>

 意味:ギザギザの輪郭線の事。エンコードを行う際、ぼかしフィルタなどで軽減できる。
 輝度差が激しい輪郭線ではどうしても起こるので注意が必要。
 再生時にアンチエイリアシング機能で目立たなくなる事もある。
 片フィールドキャプチャでは必ず存在している。



 出力

 意味:動画で出力というと、ファイルを形成する事である。
 同じくWAVE出力とはWAVファイルを形成する事である。
 プラグイン出力というのは、プラグインの機能を使ってファイルを形成する事である。
 なお出力=再生ではあるが、動画で出力といえば上記のことであるので注意。



 白飛び

 意味:白RGB<255、255、255>を振り切ってしまうこと。
 またその近辺の白の微妙な色合い情報が失われてしまう事。
 キャプチャ時に白飛びしてしまった部分の画像はデータ的に補正できない。
 キャプチャ時にコントラストを下げ、対処すればよい。
 なお、明るさを下げ過ぎて<0、0、0>近辺に色が集まり黒部分のわずかな色変化が
 失われる事を「黒潰れ」という。
 ヒストグラムを見て、左右に空間を持たせると両方を防ぐ事ができる。




 スムージング <Smoothing>

 意味:動画をフルスクリーンなどで拡大表示させる場合、
 ピクセルをそのまま拡大するとギザギザのブロック状になってしまう。
 それを回避する為に、輪郭をぼやかす事。アンチエイリアシングと同義語。



 3DNR <3D Noise Riduction> [読み:三次元ノイズリダクション]

 意味:三次元でのノイズ除去。その装置やアルゴリズムの事。
 2D(X,Y)+Timeの三次元でノイズ除去が行われるため、
 残像などの弊害が出る場合もあるが、ビデオデッキに機能がある場合は利用すると綺麗にキャプチャできる。





 ソース <Source>

 意味:源。原材料の事。キャプチャでは、地上波やVHS、エンコードする時は元の動画がソースとなる。
 動画の画質は、キャプチャ前のソースが70%のウエイトを占めているといわれる。
 つまり、ソースが悪いと高画質な動画は生まれない事になる。
 また、ソース画質を越えるディジタル動画は存在しない。
 しかし、デジタルNRを施す事によって人間の目には綺麗に見える事がある。



 ソフトウェアエンコード <Software Encode>

 意味:ソフトウェアの機能を使い、エンコードする事。
 CPUを大量に使用する。更に時間がかかることが多い。キャプチャする際にMPEG1やMPEG2にリアルタイムでエンコードできるが、
 その場合はCPUを使うのでコマ落ちしたり、圧縮が甘く画質が綺麗とは言えない。
 TMPGEncのようにリアルタイムで処理しないものは高画質になる事が多い。
 反対語:ハードウェアエンコード



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