マザーボードの選び方(2010/01/01更新)



マザーボードの選び方をまとめておきました。(一般論部分だけです)



  マザーボードは、CPUとメモリとHDDなどをつなぐものです。CPUの規格に合った物を選ぶ必要があります。

  CPUの規格→Core2Duo、Pentium4、AthlonXP、Athlon64、PentiumM、Crusoeなどあります。各CPUはソケットの形が違います。
  Pentium4用のマザーボード(Socket478)にPentium3(Socket370)のCPUをはめることはできないです。
  Athlon64用のマザーボード(Socket754)にAthlonXP(SocketA)を利用することはできないです。
  また、FSBの合ったCPUとマザーボードの組み合わせをする必要があります。
  Pentium4 2.4GC Hzと書いてあるものはFSB800対応のマザーボードを買う必要があります。
  Pentium4 2.4GB Hzと書いてあるものはFSB533対応のマザーボードを買う必要があります。
  マザーボードのバイオスでFSBを変えられるものもあります。FSB533、FSB800対応だと、
  2.4GBと2.4GCの両方のPentium4CPUを動作できます。
  AthlonXPの場合も同様に、FSB400、FSB333、FSB266に対応したものを選ぶ必要があります。
  対応FSBの多いマザーボードを選ぶとCPUの種類に困らないで、CPUの乗せ替えも簡単です。

  2008現在、自作でPCを組む場合のソケットの種類は、
  LGA775(Core2Duo、Pentium4、PentiumD用ソケット)、SocketAM2(Athlon64、Athlon64X2)、Socket939(Athlon64、Athlon64 X2)、
  SocketP(Core2Duo)などあります。

  2010現在、自作でPCを組む場合のソケットの種類は、
  LGA1336(Core i7)、LGA1156(Core i7、i5)、LGA775(Core2Duo)、SocketAM3(Phenom II X4、Athlon II X4)、
  PGA 989/988A(ノート用Core i3)などあります。

  CPUの種類に対応していたら、次はメモリの種類です。
  マザーボードのメモリスロットやFSBに対応したメモリを買う必要があります。
  DDR400対応ならDDR400のメモリを買えばいいだけなので、マザーボードを選ぶ時は詳細は省略します。

  マザーボードの種類が決定してしまうと、CPU、メモリ、HDDなどは全てマザーボードの規格に合わせる形になります。
  マザーボード選びがPCのスペックを決定付けることは間違えありません。

  マザーボードには2つの主要なチップがあります。(ノースブリッジ、サウスブリッジ)(MCH、ICH)
  このチップによって、FSBや対応CPU、メモリ速度やPCI速度、付けられるHDDの種類が決まります。
  このチップの種類で、マザーボードの値段が上下します。

  マザーボードにはBIOSという、ROM(一部FlashROM)が存在します。これは、マザーボードの脳です。
  FSBや、つなげるデバイスの制御を管理する部品です。Aword、AMI、Phoenixなどの種類があります。
  またBIOSは、オーバークロック(OC)やPCIの設定などに使います。デバイスに不具合が出るBIOSもあるので、
  BIOSを書き換える(バージョンアップする)こともできます。
  また、Macやサーバ機に導入されている「EFI」というBIOSのような動きをするものが出てきています。
  「EFI」はWindowsではサポートされないようです。「UEFI」以降がサポート対象のようです。
  余談ですが、64bitWindows(Itaniumサーバ用)では「EFI」がサポートされています。

  マザーボードには、拡張スロットが用意されています。
  PCIスロットは、PCIデバイスを増設する時に必要です。本数が多いほうが拡張性に優れています。
  PCIデバイスは、キャプチャカードやモデム、LANや電話など物理的なデバイスを接続するためにあります。
  AGPスロットは、グラフィックカードを増設する時に必要です。4Xや8Xといった規格があります。
  PCI-Exスロットは、x16やx8はグラフィックカードを増設するときに使います。
  PCI-Ex1スロットは、キャプチャカード、LANカード、ATAカード増設に使います。

  ATAスロットは、HDDやリムーバブルディスクを増設する時に使います。
  データ転送速度によってATA66、ATA100、ATA133、シリアルATAなどあります。

  マザーボードの大きさには規格があります。
  ATX、MicroATX、Mini-ITX、BTXなどです。大きさに合わせたケースを選んでください。

  マザーボードには、他にもコネクタやオンボードデバイスがたくさんあります。USB、LAN、グラフィック、IEEE1394、USB2、音源などです。
  これらのオンボードデバイスが乗っていると、マザーボードの機能性が高いといえます。値段も高くなりますが…。
  ただし、PCIのLANカードをすでに持っている、グラフィックはAGPの物を使うなど決まっていれば、オンボードデバイスが
  ついてないものを選んでもいいと思います。

  オンボードデバイスは取り外せない(BIOSで不使用にはできますが)ので、足を引っ張るチップがあるとPC全体がおかしくなっても、
  なかなか気付きません。マザーボードの良し悪しを決める要因になっているので、オンボードサウンド、オンボードLANの
  チップには注意してください。

  ジャンパーのオススメするマザーボードの価格帯→5000円〜30000円
  ジャンパーのオススメするマザーボードの大きさ→ATX
  ジャンパーのオススメするマザーボードの売り文句→「***FSB対応」「PCIスロット*本」「PCI-Express x16 スロット」
  「シリアルATAII 3Gbps対応」「オンボード」「USB3.0対応」「SATA3.0 6Gbps対応」
  「固体コンデンサ」「タンタルコンデンサ」



  マザーボードは、PCの重要な部品なので、慎重に選ばなければいけません。
  CPUやAGPやメモリのパワーを生かすマザーボードを買えば、快適なPCライフになります。
  しかし、CPUが対応してなかったり、AGPグラフィックカードの映像が映らない、キャプチャデバイスが動かない、
  メモリエラーが出るなどの相性の出るマザーボードを買ってしまうと、悲惨なPCライフになります。
  多種多様化するPCパーツ全てに対応するマザーボードはありません。
  また、BIOSのUPDATAやドライバの更新により、相性問題も解決できるとは限りません。よく選んで買ってください。
  マザーボードは流用というより、そのマザーボードで最後まで使い切るのがいいでしょう。



  まとめ:必要な機能と、接続できるデバイス、搭載できるCPUとメモリをしっかり把握してください。



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