自作PCでの動画再生環境について(2011/01/02更新)



自作PCの動画再生環境について真面目に考えてみました。



  自作PCで動画を再生する際の基本法則

  1、デジタル動画ファイルの再生はデコーダの種類でCPU占有率や画質が違います。
  MPEG2やWMV9、H.264などに対応したハードウェア支援があれば画質は極端によくなります。
  自作PCを組むことができる環境なら、これらを操作できるのです。

  2、H.264やWMV9などのデジタル動画フォーマットを再生するのには単純にCPUの計算能力が必要です。
  動画再生支援機能があるハードウェアを利用しても、CPUが低速計算ならカクカクのままです。
  コマ落ちするならCPUをまず変える必要があります。コマ落ちしないスペックのCPUでPCを組みましょう。

  3、画質の良し悪しは再生環境の設定である程度変わりますが、ファイル自体の画質を越える事はありません。
  エンコードを極めれば画質は最高のものが保たれます。
  再生環境が悪くてもエンコードが成功していれば別の環境では綺麗に見えるでしょう。
  最高のエンコードを行った後の動画を、最高の再生環境で見るための自作PC環境を考える場所なのでエンコードには触れません。

  4、オーバーレイと非オーバーレイの意味を確認する必要があります。
  オーバーレイ表示の場合は、再生が軽くなりますが1画面に1つしか動画を映すことができません。
  また、GeForceシリーズのオーバーレイはデフォルトでは暗くなりおかしくなります。
  更にWindowsVistaのAero環境ではオーバーレイが使用できません。これらを総合して動画環境を構成する必要があります。



  自作PCで動画を再生する際の拡張法則

  1、音も動画の一部です。PCのファン音やHDDの音、DVDドライブの音にも気をつける必要があります。
  また、サウンドカードもできるだけ高級なものが良いと思います。5.1chの音なら光デジタル端子経由でアンプにつないで
  広がりのあるサウンドを楽しむと良いでしょう。

  2、インターレース動画をプログレッシブ環境で再生する場合、デインターレースは悩みの種です。
  できるだけハードウェア支援と組み合わせるように最新のRADEONやGeForceのグラフィックカードを搭載する必要があります。

  3、ディスプレイはできるだけ高画質のものを選んでください。再生したのに15インチのTN液晶だと
  どんなハイビジョン動画であっても楽しく見られないと思います。また、ディスプレイのキャリブレーションは必ず行い、
  正しい色が再生されるように調整する必要があります。




  上記の基本と拡張の意味が全てわかる(または持っている)人なら、これ以上読む必要はないと思います。
  でも少しでも動画再生を良くしたいと思う方は、念のために次を読んでください。



  DVD-Video、MPEG2、WMVのインターレース再生環境を改善する

  DVD-VideoやMPEG2またはWMVの動画には、インターレースを保持しているのものがあります。
  これらはDxVA機能をオンにすれば劇的にデインターレースの美しさが変わります。
  お持ちのDVDプレーヤーソフトにそれっぽい設定があると思いますので、この機能をONにしてください。

  また、インターレースのWMV9を見る場合には、
  Windows Media ビデオ コンテンツの DXVA を Windows Media Player 10 で有効にする
  を参考にして、もしデインターレースが行われていない場合はこのパッチを当てるとよいでしょう。
  設定は以下のようにしてください。
  
  なおどうしてもちらつくなら、オーバーレイをオンにする必要があります。GeForce環境の場合は気をつけてください。

  Windows7のWMPは最初から動画再生支援に特化しています。
  動画を楽しむならWindows7HomePremium以上を買いましょう。



  動画再生支援カードについて

  Crystal HDという動画再生支援をするカードがあります。
  使用感は後日。



  


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